昨日から報道等でお知らせされた通り、
アカカンガルーの「クララ」が現在子育て中という
ことが確認されました。
本日、掃除中にしっかり袋の中に顔を突っ込んだ
クララの様子を見ていると、ピンク色のネズミ
みたいなものが見えましたので確実に育って
います。尻尾もチョロっと見えまして、まだピンク
色でビックリしました。
待望のハッチとの子供ではなく、すでに王子動物園で
出産後、須坂市動物園に来たようです。
カンガルーの子供は出産後、自力で這い上がり
袋に入るのですが、出産時はピンク色の塊で
目も見えず、耳も聞こえず、毛も生えていない
超未熟児で産まれてきます。そのときは10円玉
程度で、袋に入ると乳房に吸い付きそのまま200~
220日くらい袋の中で成長します。
そして袋から顔を出すのですが、その日が動物園では
カンガルーの誕生日としています。
出産日が分からないのですが、単純に早くて11月ごろ。
遅くとも年末辺りには顔を出すのではと思われます。
これから、日に日に大きくなってくるので
クララの袋も膨らんできます。その成長の様子を
ハッチの抱きつきやキックとともに観察していってください。
さて、ハッチも袋の子供の存在が分かるようで
お腹を舐めるようなところも見られます。
その写真を押さえましたので、どうぞご覧あれ!

王子動物園で5月ごろ撮影された写真、それが今では・・・

こんなに大きくなっています。
さて、ハッチはというと・・・

「ここにナンカいるみたいなんだけど~」と寄っていって・・・

こんな感じで舐めてあげています。
クララもまったく嫌がらないんですよねぇ~。微笑ましいです。
ハッチも「群れの一員」が増えるのを喜んでいるのかな?

最後にクララの立ち上がったところ。袋の入り口や膨らみも
分かりやすいでしょ。体も一回りふっくらした感じです。
外から見てもピクピク動くので、観察していると分かるかと
思います。
*
さて、カンガルーの生態では、すでに出産が
済んでいるので、袋に子供がいても交尾をして、
受精卵ができます。ですが、袋に子供が
いると出産しても育てられないので、なんと受精卵の
成長を袋の子供が育つまで成長を止めることができる
のです。
袋の子供が袋から出て、子育てが完了すると
妊娠が促され、改めて30日間の妊娠期間に入り、出産
します。すごいですねぇ。
ウサギなどもこうした生態があり、まったく予定と
合わないところで出産するなど、オスがいない空間で
育てていても出産するなど(この場合は以前にどこかで必ず
オスと一緒になっているというケースがある)
厳しい自然界を生き抜き、命をつなぐためにこうした不思議な
生態を持っているのです。
ということで、現状でハッチとの子供もいつでも
作ることができるんですね。
今回のことでクララが健康なメスで出産し、子育てが
できること、新しい環境でも子供を育てるという経験を
したということは今後の繁殖に関して良い収穫になると
動物園では見ています。
まずは2頭の日々の健康と
無事にクララの子供が育っていくことを願っていただき、
次なるハッチとの繁殖に期待し、温かく
見守っていただけたらと思っています。
須坂市動物園です~。


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