須坂市立博物館には博物館ボランティアの方々がいます。
みんなで学習をしたり、各種企画の資料や情報収集のお手伝い、また展示案
内活動をしていただいております。今回はボランティアのOさんからの便り
を紹介します
堀直虎公を考える
先日、須坂市立博物館長涌井二夫先生の講義をうけました。
13代須坂藩主で、代々の藩主の中で、須坂市民がその生きかたに、最も関心
をもっていると思われる堀直虎公の話でした。
直虎公は、聡明且つ果断、庶民の暮らしに関心を持ち、また藩の政権を己のほしいままにした好臣らを切腹、追放し、藩政改革を行なったといわれています。更に書、和歌などにも造形深く、洋学、砲術などの開明的思想も身につけていたそうです。一万石の小藩ながら、若年寄兼外国惣奉行を拝命した直虎公は、勤皇派、幕府派と大きく吹き荒れるなか、33歳の若さで自ら命を絶ちました。以上のような話の冒頭、涌井先生は私たちに直虎公の諫死について、質問を投げかけました。江戸城中での抗戦、恭順の大紛糾のなかで、老中を差し置いて、大政奉還への諫言を申し上げたことにより、勝海舟と西郷隆盛の江戸城中会談への道筋ができ、江戸城無血開城となったといわれています。このような事情のなかでの諫死でありました。須坂市には旧藩邸の跡地に、直虎公を祀った奥田神社があります。今年は直虎公没後140年となり、須坂市立博物館では特別展「堀直虎の生涯」が開催中です。もう一度この偉大な藩主について考えてみたいと思っております。
堀直虎の生涯と藩政改革
須坂市立博物館で展示されています「堀直虎の生涯と藩政改革」を見学してきました。須坂に縁のある者にとって、他の殿様のお名前を知らなくても、直虎公の名前は多くの市民が知っています。
それだけ庶民の心をつかんでいるのは、文武両道に優れ、更に「文久の革」
と呼ばれる藩政改革に心を尽くしたからでしょうか。また大政奉還という激動の時代に、幕臣として、諫言死した藩主として、広く市民に知られていると思います。儒学、洋学(英学)などの文、「直心影流」の武など直虎公の生きかたが分かるような気がしますが、特に面白いと思ったのは、「土屋坊村一件」の紹介です。この一件は犀川と千曲川の合流点で、大洪水に難渋している百姓からの出訴から始まったといわれ、今回の展示では、大きな地形図と詳細な解説がなされています。また同時開催で須坂藩末孫奥田直登夫人ウメ氏の書幅が展示されています。心洗われる清々しい気持ちになります。興味のある方は、ぜひ見学をおすすめします。
須坂市立博物館では11/3~12/14まで、
特別展 『堀直虎の生涯と藩政改革』 を行っております。
今年は須坂藩13代藩主堀直虎没140年にあたります。
本展では激動の幕末期に藩政改革を断行し、後に幕臣として若年寄の任にあって志半ばで死を遂げた直虎の生涯を見つめ直し、最新の研究情報も紹介。改めて「今なぜ直虎なのか」を考えあえる機となれば幸甚です。

関連催し ○展示解説会
平成20年 11月6日(木) 午後1:30分から3時30分まで
参加費 入館料のみ
○奥田神社神殿(直重社)拝観会、献茶、添釜茶席
平成20年 11月9日(日) 午前10時から11時30分まで
定員30名(事前申込み) 参加料500円
(於奥田神社 現地集合・現地解散)
○須坂藩校の武術「直心影流」の歴史と型
平成20年 11月30日(日) 午後1:30分から3時まで
須坂市剣道場 自由参加 参加費無料
(現地集合・現地解散)
休館日 11/10・17・24・25、 12/1・8
入館料 高校生以上300円(240円) 小・中学生50円(40円)
※( )内20名以上
展示概要 Ⅰ 直虎の学問と交友
思想形成に影響を与えた、漢学・国学・砲術・武術、
洋学等の師弟交友の姿を見る。
Ⅱ 藩政改革
直虎の藩政改革は人心の一新にあった。きっかけとな
った「直重神社の創建」と「土屋坊村の土堤普請争議
=土屋坊一件=」を紹介。
Ⅲ 須坂藩の武道・茶道
藩校の武道は直心影流であり、茶道文化は越後村松藩
からもたらされた石州流と考えられるが、その一端を
紹介。
Ⅳ 奥田うめ書幅
奥田家16代直登氏夫人は「かな」をよくする書人
として活躍されています。寄贈いただきました資料を
紹介。「臨書」による古典の姿を知るよい機会ともな
ります。
堀直虎の詳細はこちら
www.city.suzaka.nagano.jp/enjoy/gakusyu/library/naotora/
お問合せ先 須坂市立博物館 026-245-0407
電子メール s-hakubutsukan@city.suzaka.nagano.jp