私には小学校5年生のアスペルガー傾向の息子がいます。2年生の3学期から特別支援学級に在籍しています。
保育園の時は問題ありませんでしたが、年長の頃、家庭では育てにくさを感じていました。ボードゲームをしていて、一番にならない時に激しく怒ったり、思い通りにならないときに意固地になって周りの嫌がることをわざとやったりと一般的に、「わがまま」と言われる行動に悩んでいました。が、健診で何か指摘されることはありませんでした。言葉は早い方で、年少で入園する前にひらがなで文章を書くことが出来ました。本を読むのが好きで、わりとじっとしているので保育園生活では目立った問題点がなかったのかもしれません。
小学校入学はスムーズに行きました。しかし、一年生の担任の先生との個別懇談会で、「学習障害の可能性があるのではないか?」と指摘を受けました。音楽会の練習のとき、指揮者への注意を促しても上の空だというのです。親としては思ってみないことで、非常に驚きました。そして学習障害について調べましたが、どうも自分の子どもに当てはまらないような気がしてその問題はそのままになってしまいました。今思えば、もう少し相談機関への連携があれば良かったのかもしれないと思います。
そして、2年生の2学期、運動会の練習が始まると登校渋りが突然始まりました。無理やり連れて行ったり、学校の先生に迎えに来ていただいたり、保健室でしばらく過ごしてみたりと色々対処しました。その頃、原級の先生、特別支援学級の先生、養護の先生と親で話し合いをしました。様子を見ましょうという感じだったでしょうか。あとは医療機関を受診するのが良いという方向で意見が一致しました。これが最初の小さな支援会議だったかもしれません。
いつまでも保健室にいても、ということで、特別支援学級でとりあえず過ごすことになりました。その後2学期中か3学期には元のように原級で生活できるようになるだろう、という皆の予想を裏切り、原級で一日過ごすのは困難そうだということが明らかになってきました。そこで特別支援学級へ入籍させることを同意するかどうか確認の話し合いがありました。参加者は特別支援学級の先生、原級の先生、特別教育支援コーディネータの先生、親でした。
その後、先ほど紹介がありました「ウルトラの会」に参加するようになりました。その中で「支援会議」というものがあると知りました。その時は特別支援学級を学校生活の基盤としながら、原級へ8割方の授業を受けに行くというスタイルで安定してきていました。突発的には行事などで登校渋りをしたり、パニックを起こしたりしましたが、学校では、その都度早めに対応して頂いてまぁまぁ無事に乗り越えてきていて安定していました。が、軽い気持ちで「支援会議をお願いします!」と特別支援学級の先生にお願いしました。それが4年生の時です。
参加者は、校内の特別支援教育コーディネータの先生、特別支援学級の担任の先生、原級の担任の先生、その当時、国語だけ個別授業を受けていたのでその担当の先生、親でした。外部の方の参加はありませんでした。
支援会議では教育課題個人票と、個別の指導計画が資料として配布されました。
この資料は特別支援学級の担任の先生が作成したものと思われますが、すでに一年以上特別支援学級の中で過ごした後だったので、息子の特性を良く理解した的確な内容のものだと思いました。一年以上過ぎた今読み返しても、ほぼ同じ内容になるのではないかと思います。それでは何も良くなっていないのか、と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
教育課題個人票のなかで課題として挙がっているものは、例えば「心配に思っている事を自分の言葉で話し、どうしたらいいかを考えたり選択したりすることができる。」や「気持ちや行動の切り替えを早くする。」など一朝一夕では改善しないものばかりです。調子に波があるので、少し良くなったり、悪くなったりの繰り返しですが、長い目で見ていく必要があると思います。これは長期的な課題といえると思います。
個別の指導計画にはもう少し短い期間での対応や課題が書かれていました。今でも課題となりそうな部分ともうすでに対応が変わっている部分があります。
例えば、
・どの授業はどの教室で受けるのか。
・授業への付き添いはつけるかどうかは本人の意思を尊重する。
・班登校ができるようになる。
・言われなくてもロッカーの整理整頓をする。
・宿題の量は配慮する。
・予定等原学級の担任と連絡をとり、急な予定変更がないよう配慮する。持ち物等への配慮をする。
・見通しがもてるよう、繰り返しの作業をしたり、目標数を設定したりする。
・原則的に行事、集会等は原学級と一緒に参加させる。事前の個別指導を計画的に行い、見通しや自信を持って行事を迎えるようにする。
・集会等全校が集まる場面で落ち着きがなくなるので、落ち着く方法をいくつか本人と共に考え、少しずつ長い時間落ち着いていられるようにする。
といった具体的指導内容が書かれていました。ひとつひとつは既に実際行われていたことだったため、支援会議では皆で確認という内容でしたが、関わる人が同じ方向で支援していくために必要な会議だったと思いました。先生には、大変な資料を作っていただき感謝しています。
しかし、親として一番嬉しかったのは、「支援会議を開いてください。」「分かりました」と快く受けてくださった、その対応でした。
私のように安定した状態でなく、切羽詰った状態で支援会議が始まるケースも多々あると思います。家庭での生活は嵐のようで一寸先は闇のような気持ちでいる保護者の方もいらっしゃると思います。私もそういう時期がありました。その時、学校から快く支援会議を開いていただければ、本当に有難いのです。具体的な指導内容は追々出来ていけばいいと思います。1回目の会議からしっかりしたものが出来ていなくとも構わないと思います。一緒に考えて行きましょう、という寄り添う気持ちが何より嬉しいのです。具体的方法が分からなければ、外部の先生など詳しい方がいらっしゃるのですから、その方々の知恵をお借りすればいいのです。
学校の先生方には是非このような親の気持ちを理解して頂き、共に子どものためを思って支援会議がより多く開かれるようになることを願っています。
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